クロス貼の補修のしかた
用意するもの
スポンジ、バケツ、めじっこ(クロス目地化粧パウダー) カラーコークまたはヌリピタ、クロス用糊、マスキングテープ カッターナイフ(小)、ジョイントローラー、定規(きわみ) パテベラ、スキットチューブ、下地の材料、ねじ(32mm)、サンドペーパー、 汚れのとき:中性洗剤(食器洗い用液体洗剤)
1、クロスが汚れてしまったとき
順番にためして効果があればそこで止めてください。
①まずは、スポンジなどのやわらかいもので水をつけてよくしぼり拭いてみます。
②容器に中性洗剤の(用法用量どおりに)水溶液をつくり、スポンジなどを浸して拭いたり、歯ブラシなどにつけてこすったりします。
その後、洗剤をとるように水拭きし、乾いた布で水分をとります。
③消しゴムまたは砂消しゴムで消してみます。
④カッターナイフで汚れた部分を削り取り、その部分にカラーコークまたはヌリピタを盛り、カッターナイフの先などで形を整えます。
⑤してはいけないこと。
塩素系または酸素系の洗剤を使う。研磨剤入りの洗剤を使う。
有機溶剤を使う。
クロスが変色または漂白してしまいます。
2、クロスの継ぎ目(ジョイント)が目立つとき
①継ぎ目の大きさが1mm以下のとき
めじっこ(クロス目地化粧パウダー)を気になる場所にあて、こすりつけます。
効果がない場合、マスキングテープでまわりを保護してからカラーコークまたはヌリピタを気になる場所に塗ります。
すぐにテープをとり約5分後によくしぼったスポンジで軽く拭き、表面をなじませます。
②継ぎ目の大きさが1mm以上のとき
カッターナイフなどで気になる場所のクロスをおこして少しめくります。
めくった内部にクロス用の糊またはカラーコークかヌリピタを注入して継ぎ目を閉じるようにジョイントローラーで圧着します。
その後、はみ出した糊などをよく拭き取ります。
ほとんど目立たなくなりました!
3、クロスがやぶれてしまったとき
やぶれたクロスの破片を丁寧に集めておきます。
つぎに、下地に穴が開いていたりへこんでいたりしていないか確かめます。
下地が痛んでいたら次の項 『4、穴が開いたとき』に進みます。
まず、やぶれた場所をスポンジ等で全体に少し濡らします。
ヌリピタまたはカラーコークもしくはクロス用の糊をやぶれた場所に塗りそこに集めておいた破片をもとのとおりに丁寧に貼り付けます。
ジョイントローラーで圧着し余分な糊やヌリピタ等を抜きます。
ジョイントローラーで圧着しながら破れの目立つ場所をカッターナイフの先を使いながら整えます。
そのあとはみ出た糊やヌリピタをよくしぼったスポンジなどで破片がとれてしまわないようにやさしくたたくようにして拭き取ります。
破片のない部分はヌリピタを少し盛り上げカッターナイフの先などで形を整えます。
うまく整ったら静かに乾燥するのを待ちます。
4、クロスに穴が開いたとき、へこんだとき
壁や天井に穴が開いたりへこんだりしてしまったら、その部分のクロスをめくり、下地を補修します。
まず、クロスの破片をすべて集めておきます。
クロスに、穴が開いたとき次に開いた穴より30cmくらい大きくコ の字にカッターナイフで切れ目を入れ、クロスをめくります。
そして穴の大きさよりやや大きく痛んだ下地を四角く切り取ります。
下地の材質と厚さを確認して、下地材など必要な資材を金物店かインテリアカワイタケシまたは、ホームセンターなどで調達します。
このとき下地を固定するあて板(胴縁どうぶち)とねじ(長さ32mm)も調達します。調達した下地材を四角くした下地の穴にあわせた大きさに切ります。
穴にあわせた下地材をあて板とねじで穴に取り付けます。補修した穴につぎは、パテ処理で平滑にします。
スキットチューブを補修面に適量しぼりだし、パテベラで平らにならします。
乾燥すると補修したみぞの部分がへこむのでもう一度パテ処理します。
乾燥後、平らにするためサンドペーパー#80~100で研磨します。
その後、めくれているクロスにクロス用の糊をつけて貼り付けます。
ばらばらになっているクロスの破片も、貼り付けます。小さい破片はヌリピタやカラーコークをつけて貼り付けます。
その後、ジョイントローラーで余分な糊やヌリピタなどを押し出すように圧着していきます。
継ぎ目のめだつ部分に再度、ヌリピタまたはカラーコークを塗りジョイントローラーやカッターナイフの先で押さえながら整えます。
最後に、貼りつけたクロスの破片がずれないようにはみだした糊やヌリピタなどをやさしく丁寧に拭き取ります。